連歌と連句と付け句の違い
私が日々感じている「連歌と連句と付句を一緒にされている虚しさ」は「短歌と俳句と川柳を一緒にされている虚しさ」と同じです。区別などつかない人がモテる人です。
— 高松 霞 (@kasumi_tkmt) 2013, 8月 7
ヘイヘイ、モテない女が区別してみるぜ。
細かい年譜は、ゆるり連句史に書いたので端折ります。
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●連歌●
現代の連句とは比べ物にならないくらいのルールがあり、もともとは、教養と知識を備えた貴族の遊びでした。
・連歌ブームは戦国時代。仕掛け役は宗祇。
・形式→百韻(100句)のみ。
略式として、五十韻・世吉(44句)・歌仙(36句)などもあります。
・言葉→和語のみ。刺激的でなく、風雅なもの(これが重要なポイント)。
●連句●
庶民でもできるよう、連歌を簡略化したもの。
もともとは「俳諧之連歌(はいかいのれんが)」と呼ばれていました。俳諧は「こっけい」という意味。明治初期に連歌の一句目(発句)を独立させた「俳句」が提唱されたことから、明治37年に「連句」という名前に変わりました。
・形式→百韻・歌仙・半歌仙・二十韻などなど、新旧たくさん。
・言葉→漢語・俗語・西洋語、なんでも。
●付句●
一句に呼応する形で別の人が句を付け、二句一組の歌にすること。
連歌・連句を巻く際にも「句を付ける」と言いますが、第三句の存在に、付句との大きな違いがあります。
・形式→575に77を付ける短歌形式、577に577を付ける片歌形式などなど。
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「連句」は「連歌」とも言われがちだけど。そもそも連歌は和語しか使っちゃいけないもので、たとえば「台風」は漢語なのでNG、「風ごうごうし」とかになる。いまでもプライドを持って連歌を巻いてる団体が関西にあるらしいので、個人的には呼び名はなんでもとは思いつつ、おすすめはしません。
https://twitter.com/kasumi_tkmt/statuses/358966281602465792
貴族の遊びだった連歌を一般庶民でも出来るように作り替えたのが俳諧之連歌(いまの連句)だから、連句も、誰でもできる連句ゆるりにも、誇りを持っていると私は言うべきなのでしょうか……(だんだん小声で)(詳しくはゆるりウェブをみてね)
https://twitter.com/kasumi_tkmt/statuses/358969224850448387
冒頭の「区別などつかない人がモテる人です」は、
<川柳と俳句と短歌の区別などつかない人がモテる人です>(枡野浩一)の引用。
きいい。。。